「後ろから追突されて、車が大破してしまった……」

今回入庫したのは、後方からの追突事故で大きな損傷を受けたトヨタ・アクアです。

最初はディーラーへ入庫されましたが、修理には半年かかるとの説明を受け、当社へご相談いただきました。

車を確認すると、リアバンパーやバックドアだけでなく、左右のクォーターパネルにも損傷が及んでいました。

さらに、リアドアとの隙間(チリ)が合わないほど、車体後部が大きく変形している状態でした。

 

外から見える部分を直すだけでは済まない、かなり大掛かりな修理です。

今回は、どのような損傷が見つかり、どのように修復していくのかをご紹介します。

まずは外側の部品を取り外し、内部の損傷を確認

修理を始める前に、損傷箇所を中心に部品を取り外していきます。

外側のパネルやバンパーが変形している事故では、内部の骨格部分にも損傷が及んでいることがあります。

 

 

 

今回も部品を取り外して確認すると、想像以上の損傷が見つかりました。

  • エンドパネル
  • リアフロア
  • インナーパネル
  • 車体後部のフレーム部分

これらにも損傷が及んでいました。

外から見える損傷だけでは、事故の本当の大きさは分かりません。

今回のアクアも、内部を確認することで、追突の衝撃が車体の奥まで伝わっていたことが分かりました。

損傷したパネルを取り除き、車体寸法を修正

まずは、エンドパネルを交換するための準備を進めます。

損傷したエンドパネルを取り外すとともに、変形したリアフロアも修正していきます。

さらに、フレーム部分にも損傷があったため、車体の寸法を確認しながら修正作業を行います。

  

ここで大切なのは、単に変形した部分を元の形に近づけるだけではないということです。

車体が本来の寸法に戻っているか、基準となる位置が合っているか。

これを確認しながら作業を進める必要があります。

新品パネルを仮付け。しかし、まだ寸法が合わない!

損傷した部分の修正を進めたら、新品のエンドパネルを仮付けします。

ところが、ここで問題が発生しました。

新品パネルを仮付けしてみると、規定の寸法に収まりません。

そのまま取り付けてしまえば、バックドアや周辺パネルとの位置関係に影響が出る可能性があります。

そこで、再び車体の状態を確認しながら修正を行い、パネルを仮付けして寸法を合わせていきます。

この作業を繰り返し、各部の位置関係や隙間を確認。

寸法が適切に合っていることを確認してから、溶接による本付けへと進みます。

大きな事故車の修理は、部品を交換すれば終わりではありません。車体側を正しく修正し、

交換部品を適切な位置に取り付けることが重要です。

バックドア・バンパー・テールランプを取り付けて確認

エンドパネルの取り付けが終わったら、新品のバックドア、リアバンパー、テールランプなどを取り付けます。

ここでも確認するのは、部品が付いたかどうかだけではありません。

バックドアの開閉状態、左右の隙間、周囲のパネルとの位置関係などを確認していきます。

部品を取り付けたときに違和感がないか、各部が適切な位置に収まっているかをチェックします。

大きく変形していた車体後部が、少しずつ本来の形へと戻っていきます。

左右のクォーターパネルも鈑金修理

車体後部の骨格部分だけでなく、左右のクォーターパネルにも損傷がありました。

こちらは鈑金作業で形状を整え、パテで細かな凹凸を成形していきます。

その後、サフェーサーを塗布して下地を整え、塗装へと進みます。

 

塗装は、ただ色を塗るだけの作業ではありません。

下地の状態や表面の滑らかさが仕上がりを左右するため、鈑金から塗装まで一つひとつ丁寧に進めていきます。

塗装後は焼き付けを行い、塗膜の状態を確認してから組み付け作業へ進みます。

最後は試運転とコンピューター診断

部品の組み付けが終わったら、いよいよ最終確認です。

外観や各部の取り付け状態だけでなく、試運転やコンピューター診断なども行います。

大きな事故の修理では、見た目がきれいに戻っただけで安心することはできません。

車体の修正状態や各部の機能を確認し、必要な点検を行うことが大切です。

今回も、こうした確認作業を経て完成となりました。

 

大きな事故車の修理で大切なのは、見えない部分まで確認すること

今回のトヨタ・アクアは、後方からの追突によって、外側のパネルだけでなく、エンドパネルやフロア、

インナーパネル、フレーム部分にまで損傷が及んでいました。

このような事故車の修理では、部品を交換して塗装するだけでは不十分です。

損傷の範囲を正確に把握し、車体寸法を確認しながら修正し、交換部品を適切に取り付ける必要があります。

そして、最後の点検まで丁寧に行うことが欠かせません。

「大きな事故で、どこに修理を依頼すればいいか分からない」
「ディーラーで修理に時間がかかると言われた」
「車の損傷が大きく、修理できるのか不安」

そんなときは、まずは修理内容や部品の供給状況などを確認することが大切です。

事故の損傷や部品の入荷状況によって、修理方法や期間は異なります。

サンポーでは、お車の損傷状態を確認し、必要な修理内容をご説明したうえで、一台一台丁寧に修理を進めています。

大切な愛車だからこそ、見える部分だけでなく、見えない部分までしっかり確認する。

それが、私たちが事故車の修理で大切にしていることです。

 

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